学校指定の上履きの話しです。
これにはうちの子供達も悩まされました。
履いたり脱いだりのやりやすさを重視されているのか、本当に貧相な作りをしています。
その証拠に学校の先生で、同じような上履きで1日過ごしている先生にあったことがありません(笑)
特に下の娘は、小学校のときには何度か足の痛みを訴えることがあったので、ひどい時には指定の上履きから一時的に紐の運動靴に変えさせていただいたことがありました。
写真は娘の中学校の指定靴です。
これでも小学校のものよりは少しはましになりました。
どのような機能が足りないかというとまずは全体的に柔らかすぎます。かかと部分を支える芯(月型芯)が極端に柔らかく、ひどいものにはほぼ入っていないものをあります。これでは安定して歩けませんね。
だから、子供達の中にはかかとを踏んで歩いている子供もいると思います。
そして、もうひとつはシャンク(踏まず芯)が入っていないことです。踏まず芯はちょうど靴の中央部、人間の足でいうとアーチのところに固い芯が入っていて、かかとから前足部にスムーズに踏み返せるようにサポートをしてくれる機能を担っています。
そのため下の写真のように靴の中央でこんなに簡単に折れ曲がってはいけないのです。人の足で一番、折れ曲がるのは足の付け根の関節ですから、これでは人間の骨格構造と一致しない靴の構造ということになり、歩行を不安定にさせたり、長く履けば疲れやすいなどの症状につながります。
そのため、うちの子供達は上履きを買い替えるごとに私の手作りインソール入れています。
これによって、上履きの足りない機能を補います。
だいぶ汚れていますが、これは娘の上履きに入れているインソールです。
表面には豚の皮革を敷いています。豚の皮革は毛穴が多く、通気がよいため蒸れにくいと言う特徴があります。また何より靴の中で滑りにくいので、歩行は安定し、胼胝やウオノメの原因となる足の裏の摩擦熱を予防する効果もあります。
裏側には歩き方を良くする為の秘密の機能が入っています。
私のところに来られる患者様の中には小中高生も多くおられます。サッカー、バレー、バドミントン、バスケット、陸上などをやっておられる方・・・。でも、部活も大事ですが、普段から一番長く履いている靴は、この上履きではないでしょうか?
学校がもう少し子供の足の成長のことについて関心があれば、もっと足のトラブルも減るとは思いますが、これは根本的な問題なのですぐに変えられるものではありません。
しかし、個人レベルでできることからやっていただきたいと思います。
子供の足についてはもっともっと書きたいことがたくさんあるので、これから時々、書きたいと思います。
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